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北アルプス・氷河公園7.31~8.2

Dscn92000012 試験が一応終わったので、学生さんはこれから長い夏休みです。試験、そしてそのために集中的に勉強をしたのは、20年くらい前に資格を取るために受けた試験以来です。疲れました。それで、疲れをいやすために北アルプスの氷河公園に行ってきました。友人が横尾谷の右俣を勧めていたので、そこを考えていたのですが、計画を立てる時期が疲れている頃で弱気になってしまい、一般道からの天狗原、氷河公園になった。それでも、槍ヶ岳の眺めや高山植物等十分に楽しめました。写真を整理してアルバム北アルプス・氷河公園をつくったのでそちらも見てください。

31日(木) 曇

塩尻(9:17)=松本(9:3210:15)=上高地(11501200)-明神(12:451255)-徳沢園(13:45)-新村橋 (13:5514:05)-横尾(14:45)

朝刊で見た天気予報では、明日はよくない。Yahooでも同様の予報だ。停滞になったときDscn91140001 の準備をあわててする。塩尻で、「長野行きの電車が先に出るから乗り換えろ」という放送が流れた。バスターミナルが駅から離れている記憶があったので、時間に余裕があったほうが良い、場合によっては新島々行きの電車があって多少でも早く上高地に着けるかなどと計算をして乗り換える。電車は結局出たばかりのようで、次の電車まで30分以上あり、予定していたバスに乗るほうが有利。だが、やはり駅からバスに乗る場所は離れていて分かりにくく、時間の余裕があったのは良かった。バスは多少席を余らせて松本駅を出発。松本では目いっぱい顔を見せていた太陽が上高地に近づくに従って顔を隠すようになった。上高地に着いて、登山届を出し、昼飯の握り飯を口にくわえながら準備をして、歩き始める。雨がパラッときて、嫌な感じがしたが、パラで終わってほっとする。テントを担いで歩くのは久し振りで、かなり足、腰、肩そして心臓に来る。河童橋からの穂高は稜線に雲がかかっていた。横尾に向かう道は、観光客も混じっているので、賑やか。道端にはセンジュガンビ、ホタルブクロ、シャジン、トリアシショウマなどが咲いている。下山してくる登山者もいるが、木曜日に下山とはよい身分だ。徳沢園の先の標識に「横尾山荘は今工事中で定員を減らしている」旨の貼紙が貼ってあった。テントに関して特に記載がなかったが、影響はないのかちょっと心配。新村橋で一本取ったが、また雨が降り出した。が、日も出てきた。ちょっと心配したが、すぐに雨はやんだ。横尾に着くとテントはすでに何張りか張られていたが、空きも十分にある。テントを張り今晩の寝場所を確保し、ビールを飲んでほっとした。夕方ラジオで聞いた予報は良いほうに変わったようで、明日の好天を約束してくれた。

1日) 晴時々曇

 横尾(3:50)-一ノ俣(4:35)-二ノ俣(4:45)-槍沢ロッジ(5:15525)-ババ平(5:50)-槍沢大曲(6:15)-天狗原分岐(7:00)-天狗原(7:458:00)-引き返し地点(9:20)-横尾尾根のコル(9:45)-天狗原(10:0510:35)-分岐(11:15)-槍沢ロッジ(13:0013:10)-横尾(14:20)

 朝キジのために外に出て空を見上げると、星が見える。昨夕の予報どおりのようだ。軽く足腰を伸ばし、ヘッドランプをつけて出発。横尾から槍沢方面に行くのは記憶がないくらい前だ。20~30分ほどで薄明るくなってきたので、ヘッドランプを消す。一ノ俣谷、二ノ俣谷の橋を渡り、槍沢ロッジへ。ロッジの手前では、オオウバユリが群生していた。ロッジの先ではギボシDscn91520005が何輪か咲いている。6時頃からは少し薄雲が出てきた。それでも6時半頃には日が当るところに出たが、十分に暑い。道の脇の草を刈っているようで、そのための草刈り機が放置されていた。クルマユリが2輪咲いているのを見た。正面に見える山には、尾根にまで雪渓がある。今年は雪の残り方が多いのだろうか。横尾山荘には、「パノラマコースは雪が多いから初心者は遠慮しろ」と書かれた貼り紙が貼ってあった。シナノキンバイの群生しているところを過ぎ、分岐が気になり始めたが、分岐には標識がありそれに従って天狗原方向に向かう。分岐してすぐに、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラを見る。雪渓をDscn91630007 横切ると、右上に槍ヶ岳が見えるようになった。この先進むに従って、どんどん全容を現してくる。花をつけている、ナナカマドを見た。チングルマも咲いている。岩がつまったところをペンキの印に従って歩くが、ガスにまかれるとやばそう。振り返ると遠くに白い山が見えたが、燕岳だろうか。とするとその右は大天井岳。もう一度雪渓を横切り、シャクナゲを見るとやがて池Dscn92760024のある天狗原についた。手前の小さな雪渓の上でちょっと道を外れてしまった。天狗池にはエアリアに書いてあるとおり、逆さ槍ヶ岳が映っていた。後から来た二人組も同じことを話題にしていた。逆さではない槍ヶ岳の展望も素晴らしい。昨年は飛騨沢からの槍ヶ岳だったが、今年は槍沢からの槍ヶ岳。今回は頂上には立たないが、眺めるだけでも十分に楽しい。三脚を立ててカメラを構える人もいた。槍ヶ岳を撮るのかな。ここで南岳まで行こうかかなり迷った。時間的には余裕はありそうだが、天気が心配。とりあえず結論を先延ばしするために、横尾尾根のコルまで行くことにした。コルまでは、岩が積まれ た中を(こういうのをモレーン・堆石っていうのかな)登っていく。コルでは、横尾谷の右俣から上がってくるルートを確認したが、よくわからなかった。北穂、前穂とその北尾根がよく見えた。屏風岩が下のほうに 見える。その下に横尾が見えるが、あそこまで帰らないといけないということは、あまりのんびりできないぞと思ってしまう。9時半になったら引き返すことで、行けるところまで行くことにした。左に穂高、右に槍を見ながら急な岩尾根を登っていく。イワギキョウやシオガマなどの花が励ましてくれる。やがて前穂にガスがかかるようになってきた。こちらの尾根付近にもガスが湧いてきたので、南岳は一度登っているし、潮時かと引き返すことにした。腕時計の高度計で2800m。下りでは常念岳から蝶ヶ岳への尾根が正面に見えDscn92930028る。さらに左のほうには燕岳、大天井岳も見える。コルから横尾尾根を離れ天狗原へ戻る。カメラマンはまだカメラを構えていた。槍沢から槍に上がるルートもよく見える。かなり急で大変そう。南岳から槍沢に下る、あるいは逆に上るルートとして天狗原を経由するこのルートは人気があるのか、かなりのパーティーと出会った。槍ヶ岳を眺めながら、しばらくのんびりしてから下ることにした。出ようと立ち上がると、小さな茶色の動物が走り回っている。写真でしか見たことがないので自信はないが、オコジョ(オゴジョだと思い込んでいた)だろうか。なかなか可愛い。正面に槍ヶ岳から西岳、大天井岳に行く東鎌尾根(表銀座の尾根)見ながら下っていく。槍沢との分岐に着いた頃には大分雲Dscn93360033が広がってきて、青空より雲のほうが広い感じになってきた。かなり登ってくる人がいる。夜行バスあるいは自家用車で来て、朝上高地を歩き始めるとこのくらいの時間なのだろう か。肩の小屋まで上がってしまう人もいるのかな。かなり辛そうな人もいる。余計なことだが、御苦労さまです。途中飲んだ沢の水が冷たくてうまかった。槍沢ロッジまでは、上がる時にはまだ暗くて撮れなかった花の写真を撮りながら、ゆっくりと下る。ロッジには槍の穂先が見えると望遠鏡が設置されていた。覗くと確かに見えた。手前に槍見と書かれた場所があったが、槍ヶ岳に似た尖った岩があったので、そのことを言っているのかと思ったが、本物の槍が見えたのだろうか。行動時間が長くなり、かなり疲れてきたので、ロッジからは一気に下る。この夜は退職の時にAOちゃんからもらい、今日のためにとっておいた「アルベール メセス」のさばのマリネ《サンセール・ワイン風味》という高級な缶詰をつまみに日本酒をおいしく飲んだ。ワインのほうが良かったかな。

1日) 晴時々曇

 横尾(3:55)-本谷橋(4:555:30)-横尾(6:157:00)-新村橋(7:357:40)-徳沢園(7:508:00)-明神(8:45)-河童橋(9:259:30)-上高地BST(9:3510:00)=新島々(11:0011:33)=松本(12:0312:57)

 今日は上高地まで下るだけなので、横尾谷を偵察することにした。横尾からしばらく行くと、頂上に灯りが光っている山が見えた。頂上に小屋があるのは北穂。本谷橋を渡る手前Dscn94040042_2 の右側に張ってあるロープをくぐって横尾谷に下りる。入ってすぐの岩の上にバツ印が描かれていた。しばらく河原を行き、途中右に上がっていく踏み跡があったので、入った。かなりきれいな踏み跡が谷に沿ってつけられているが、木の枝や葉、草などがかなり被ってきていて、うるさくて歩きにくい。涸沢の出会いまで行けば、横尾谷の奥の様子が分かるかなと思ったが、嫌になって引き返すことにした。踏み跡に入らないでそのまま河原を歩けるのだろうか。踏み跡があるということは、河原が歩けないからだろう、などと思いながら本谷橋に戻り、さらに横尾に戻る。横尾に着くころには、前穂の岸壁に朝日があたっていた。お茶を飲んでからテントを撤収し、上高地に向かう。土曜日のためか登ってくる人が多い。「土曜日に下山なんて良い身分だ」って思われているかな。穂高の展望と道端の花を楽しみながら、歩いていく。これがなければ、この道は単調でうんざりする。明神からは観光地。河童橋は人が群がっているかと思ったが、意外と少なかった。穂高の眺めは、今日はよい。贅沢を言えば稜線の上の空が青空ではなく、薄雲で白くなってしまっていること。それと河原に人がいて写真に入ってしまうこと。焼岳もよく見えている。上高地からは、新島々でも松本でも連絡が悪くてしばらく待たされたが、道路もバス、電車もすいていて楽に帰ることができた。松本では連絡が悪かったお陰で、駅の立ち食いだが信州そばを食べることもできた。最後まで楽しい山旅だった。

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