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横尾本谷右俣~槍ヶ岳 09.8.14~16

横尾本谷右俣から槍ヶ岳を歩いてきました。横尾本谷右俣がお気に入りの友人に誘われての山行でした。モルゲンロートのカールがすごかったです。お盆休みで何人か入っているかなと思いましたが、我々のみで、まさに独り占め(二人占め?)をしてきました。

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アルバム「横尾本谷右俣~槍ヶ岳」を作ったので見てください。

○ 横尾谷本谷右俣~槍ヶ岳  2009.8.138.16  

13日(木) 

新宿(23:00)

新宿のバス乗り場は、高架道の下で全く風が通らず猛烈な暑さ。バスが入ってきて出発間際に空調が入ってほっとする。

14日) 

 =上高地(6:006:25)-明神(7:25)-徳沢園(8:258:30)-横尾(9:35)-本谷橋(10:50)-涸沢出合(11:35)-二俣(12:30)-黄金平(14:30)

 新宿からの夜行バスは、沢渡で低公害バスに乗り換える。上高地で、100円のチップを払ってキジ撃ちをすませ、足腰を伸ばして出発。河童橋からの穂高はガスがかかり少しシャープさに欠ける。横尾への道は左に見える明神、前穂の展望を楽しみながらペースを抑えてゆっくり進む。そんなゆっくりの我々を何人もの登山者が追い越して行った。良い天気で、山で太陽を見るのはすごい久し振りのような気がする。横尾からは橋を渡って涸沢方面に向かう。ここで、槍沢方面に行く登山者と別れるので人は減る。左に屏風岩を見Dscn10710005 ながら、また道端に咲いている花を楽しみながら進む。横尾から1時間余で本谷橋へ。涸沢へはこの橋を渡って対岸を行くのだが、今回は橋を渡らずそのまま左岸を上がっていく。涸沢に登るとき、あるいは涸沢から下るときいずれもここが一本を取るポイントで、今日も何人かの人が休んでいた。しばらく河原を歩いてから、右側草付き斜面の中の巻道に入る。かなり草が被っているが、踏み跡はしっかりしている。歩きにくいところ、危険なところにはロープが着けてくれてある。その後も河原が歩けるところは河原を、河原を歩くのが困難になると踏み跡に従って巻道に入り進む。右岸に渡りしばらく行くとその名前のとおり涸れて水のない涸沢との出合に着いた。さらに上がっていくと対岸の雪渓を歩いていく2人パーティーが見えた。彼らは二俣で別れて左俣に行ったようだ。河原を歩いたり、壁状になっているところではへつったり、それが困難なところには草付きの斜面に巻道が付けられているのでそれに従って上がっていく。渡渉も何回か繰り返した。初めのうちは濡れずに飛び石伝いで渡れたが、何回目かで靴の中に水が入ってしまい、またコケで岩が滑りそうなこともあったので、水の中に入って渡渉する。今回はパートナーが一度経験しているコースなので非常に心強い。2度ほど大きな岩を越えるのに苦労した。滝を右から越えると黄金平へ。一応テントを張る場所を決め、モレーンの上、カールの下に明日のコースの下見に行く。今日は夜行バスで来ての8時間の行動でかなりばてたが、美しいカールを見て癒された。パートナーが前回登った雪渓は、今回は残っていないよう。持ってきたアイゼンDscn10770007 は、使わないで登ることになりそうだ。チングルマやアオノツガザクラが群生している。テントを張るのに良い場所があったが、水が流水ではなく溜まっている水でちょっと不安なので先ほど一応決めたところに張ることにし、戻る。テントを設営後まだ陽があるので濡れた靴下や靴を乾かす。やがて日が陰ってくると一気に寒くなってくる。東側に見える蝶ヶ岳から常念への尾根には西日が当たっていてまだ暖かそう。濡れた物も乾きそうで羨ましく見えた。持参の泡盛を横尾本谷の冷たい水で割って飲む。格別の味がした。結局今晩黄金平で寝るのは我々だけのようだ。食事を摂って早々にシュラフに入る。疲れて、アルコールも入ったのですぐに寝付くかと思ったが、なぜか寝つきが悪く、寝着いた後も何度か目が覚めた。

8月15日(土) 晴

 黄金平(4:15)-横尾尾根(6:10)-主稜線(7:157:25)-中の岳(8:15)-大喰岳(9:05)-飛騨乗越(9:20)-槍の肩(9:359:45)-槍ヶ岳(10:0510:10)-槍の肩(10:3510:45)-天狗原分岐(11:55)-槍澤ロッジ(13:3013:35)-横尾(14:45)

 今日が今回の山の核心部。2時30分に、携帯電話の目覚ましで起こされる。キジで外に出てみると月も星もきれいに見え、今日の良い天気を約束してくれている。テントの撤収、パッキングを済ませて出発。寒いので、長袖が脱げなくてそのまま歩き始める。テント場から少し行ったところで冷たい水が流れているので行動用の飲用の水は、そこで汲む。昨日偵察し た際に歩いた踏み跡をモレーンの上まで登り、いよいよカールの中を登るようになる。さすが太陽が出てくると、気温が上昇し暑くなってきたので半袖Tシャツ1枚になる。カールの中や北穂にモルゲンロートが当って真っ赤できれいだ。山が一番きれいに見える時間。途中雪渓に出たが、固くてキックステップが効かないのですぐ横のDscn10980009ガレを上がる。ガレはだんだん傾斜を増してくる。横尾尾根の天狗原への分岐の少し上に出た。ここからは一般道。尾根に上がって、まず槍ヶ岳が目に入る。そして振り返ると前穂の北尾根。蝶ヶ岳の尾根とその先に南アの北岳と甲斐駒、さらにその左に富士山を望むことができた。昨年氷河公園を歩いたときも感じたが、ここは槍沢から南岳方面に登るあるいは逆に下るルートとしてよく利用されているようだ。日射の中を歩くようになり、暑くなってきた。傾斜のある、岩の尾根を高度を稼ぎながら上がっていく。シオガマや、イワギキョウ、ウサギギクがきれい咲き、癒してくれる。これが山の大きな楽しみの一つだ。鎖や、梯子の付けられた尾根を上がっていくとやがて、槍ヶ岳から穂高への尾根にとび出る。南岳が遠くに見 えるが、標識には20分と書かれていた。ここから槍ヶ岳までは北アルプスの大きな山の展望を楽しみながらの、3000m前後の快適な尾根歩き。槍ヶ岳から左に西鎌尾根、黒部五郎岳、右に東鎌尾根。さらにその奥には双耳峰の鹿島槍、さらに奥に白馬岳そして左に立山、すぐ西には雲がかかり始めた笠ヶ岳などを見ながら槍ヶ岳を目指して進んでいく。中岳、大喰岳を越え、飛騨乗越へいったん下って登り返すと槍ヶ岳の肩へ。槍が渋滞していればパスしようかということだったが、それほど混んではいないようなので登ることにした。頂上の社の前は行列ができているので、定番の社の前の写真は今回は良いかと思ったが、生涯で最後の槍ヶ岳の頂上になるかもと思いなおして記念写真を撮り、下りにかかる。当初の計画では今日はババ平のテントサイトとしていたが、ビールが買える横尾まで下ることにし、肩から下り始める。殺生小屋への分岐までは急な傾斜の下り。そこからもやや緩むが急な傾斜の下りが続く。2度ほどすべってしまい、激しくこけた。その際手をついて指を強打してしまった。今日は土曜日のためか、かなりの人が上がってくる。天狗原の分岐から先Dscn11290014 は、去年歩いた道。登山道から外れた上の方にニッコウキスゲが群生したところがあったので、上がって写真を撮る。ハクサンフーロ、トリカブトなどの花の写真を撮りながら下っていく。槍澤ロッジには昨年と同様槍の穂が見えると、望遠鏡が据えてあった。覗いてみると、ガスがかかり始めていたがしっかりと見えた。ここに宿泊すると思える登山者がビールを飲んでいるのを見て、パートナーから「1時間で横尾まで行くぞ!」という容赦のない叱咤が飛んだ。「エー」と思ったが逆らうこともできず、必死で下り1時間に10分超過して到着。今日は10時間30分の行動時間。テント等を担いでの長時間の行動は前回が記憶にないくらい、久し振り。テントを設営した後に飲んだビールが超うまかった~!!今日はさすがに疲れ、パートナーがまだ片づけをしている間に寝てしまった。ごめんなさい。 

8月16日(日) 晴

 横尾(4:20)-徳沢園(5:155:25)-明神(6:10)-上高地(7:008:00)=新島々(9:059:19)=松本(9:489:54)

 夜中に目が覚めると、テントに雨の当たる音がする。雨の中のテントの撤収は北八で経験しているとはいえ、嫌だ。などと思いながらさらにウトウトとする。今日は上高地からの道に渋滞を避けるため、一番の8時のバスに乗ろうと昨日と同様4時30分出発、2時30分起床とした。やはり、携帯の目覚ましで起きる。雨は小振りになったようだが、朝食を食べる頃になってまたテントに当たる音が強くなった。ラジオで天気予報を聞くと、晴れの予報だ。食事をConv00010001_2 済ませ、片づけをしてからテント以外のものをザックに詰めて外に出る。その頃には雨はほとんどあがっていた。濡れたテントをザックに収め上高地に向かって歩き始める。テントが濡れた分、荷が重くなったが今日は上高地まで下れば終わりなので気が楽だ。明るくなって周囲を見るとガスが低いところまでかかっている。徳沢園に着く頃からガスが取れ青空が広がってきた。穂高や明神の展望を楽しめるようになってきた。河童橋からは、穂高の展望が広がっているが、雨の湿り気が残っていてちょっと靄っている感じ。上高地はまだ時間が早いせいか、静か。さすがこの時間ではまだ車の渋滞はなく、バスは順調に新島々に。 

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