« 荒船山 2011.5.26 | トップページ | 不老山 2011.6.15 »

スイスの山を見てきました 2011.6.2~6.9

   スイスに行ってきました。全体的には天気に恵まれず、ちょっと物足りなかったです。それでもマッターホルンやベルニナアルプスの素晴らしい展望が楽しめたのは良かった。特にモルゲンロートのマッターホルンを見ることができたのは大感激。それと行く先々で、色々な花に出会えたのも楽しかったです。
P6042536s P6042537s P6072767s P6082834s
アルバム「スイスの山を見てきました」を作ったので、そちらにもアクセスしてみてください。

6月2日(木)
 飛行中に窓から下を見ると、大地が広がっている。ロシアの上を飛んでいるようだ。ミュンヘンの空港は森の中の空港。バスで、ホテルに向かう。ホテルの周囲は住宅街になっている。食後に散歩をした。

6月3日(金) 曇後晴
 今日の予定は、小国のリヒテンシュテイン、「アルプスの少女ハイジ」の里マインフェルト、カペル橋が有名なルツェルンを経てインターラーケンへ。
 ホテルを出てから、道の両側に草原が広がるアウトバーンを進む。草原の牧歌的な風景はいかにも南独的な雰囲気だそうだ。途中トイレに寄ったが、有料で0.5ユーロだった。オーストリアへの国境を越えるが、条約があって入国審査等の手続はなく、フリーパス。陸続きで、国境を越えるのは初めての体験。前方に雪をかぶったアルプスが見えてきた。朝は雲に覆われていたが、雲が切れて青空が広がってきた。いったんスイスに入ってから、ライン川を渡ると小国のリヒテンシュタインに入る。リヒテンシュタインは人口が3万人余で、切手が有名だが、高級入れ歯の製作が重要な産業の一つだそうだ。首都のファドゥーツの街中を散策してからレストランでリヒテンシュタインのビールを飲んで昼食を摂った後、再びライン川を渡ってスイスに戻る。国境は橋の真ん中あたりにあり、国旗と標識が目印。この後「アルプスの少女ハイジ」の里マインフェルトへ。ハイジの家に行く予定だったが、道路が工事中で行けなく、ハイジの泉を見て出発。ブドウ畑が非常に多い。こちらでの栽培は棚を作らず、横に伸ばす方法。チューリヒ湖を通ったが、その湖畔のチューリヒはスイス銀行がある金融の町。スイスに世界のお金持ちのお金が集まるのは、永世中立国で安全である、個人情報の管理が徹底していることなどのためだそうだ。ルツェルンへ向かう途中、渋滞にはまってしばらくイライラ。事故があったようで、潰れた車が見られた。ルツェルンはロイス川に架かるカペル橋という屋根付きの橋が有名だそうだ。トロリーバスが見られた。カペル橋を渡り、旧市街を散策したが、壁にアダムとイブや最後の晩餐を模したと思われる絵が描かれている古い建物があった。ルツェルンを後にしサルネン湖を通って、ブルーニック峠を越え、さらにブリエンツ湖畔を通って今日の宿泊地インターラーケンへ。レストランで食事後、歩いてホテルに行く。こちらは9時頃でもまだ明るくて、時間の感覚がおかしくなる。

6月4日(土) 晴
 朝、ホテルのベランダから見た朝日に当たった雲がきれいだった。ヴィルダース駅から登山電車で高山植物園とユングフラウ、アイガー、メンヒの三山の展望地、シーニゲプラッテへ。登山電車からは、インターラーケンの町が見え、また線路の両側にかなりの花が咲いている。標高約1900mのシーニゲプラッテに着いたが、三山の頂上近くには雲がかかってしまっている。下りるまでに、雲が取れることを期待して 高山植物園内を散策する。今シーズンはごく最近開園したばかりで花が咲いているか心配したが、結構咲いていて十分に楽しめた。ただ、花の種類が日本の花と少し違うようなので、戻ってから図鑑で絵あわせをしよう。P6042592s 登山電車の駅のすぐ近くのレストランで食事をした。テーブルの上には鉢植えのエーデルワイス。最近では自生のものはなかなか見ることができないようだ。電車を待つ間に、雲が取れないか念じたが結局思いは通じなかった。三山より少し標高の低いすぐ隣のヴェッターホルンなどは見えたのでそれで良しとしよう。再び登山電車に乗って、インターラーケンに戻る。途中後続の電車が斜面に見えてちょっと良い眺め。インターラーケンからバスで次の目的地ベルンに向かう。インターラーケンは湖の間という意味だそうで、昨日通ったブリエンツ湖と今通っているトゥーン湖の間ということのようだ。やがてスイスの首都ベルンへ。ベルンは街そのものが世界文化遺産に登録されているそうだ。まず、ローズガーデンに行く。ここは名前のとおりバラがいっぱいの公園で、少し高台にあるので街の様子を望むことが見える。ここから下って、ベルンのシンボルの熊が飼育されている熊公園へ。ベルンは熊という意味だそうだが、最初に捕まえた動物を地名にしようと決めたところ、熊が捕まったことが由来だそうだ。こちらの熊は、日本の熊と違って毛の色が茶色い。かなり暑くなってきた。旧市街を散策し、連邦議会議事堂へ。この裏から三山が見えるということだったが、やはり雲がかかってみることはできなかった。今日の宿泊地であるシャモニーに向かう途中、レマン湖の横を通る。湖畔にはジャズフェスティバルが開かれることで知られているモントルーや赤十字の本部があるジュネーブがある。高度上げて峠を越えていくが、その途中の山の斜面にブドウ畑が見られる。かなりの急斜面で、農作業をするのがちょっと恐い感じ。峠から下りきって少し行ったところが国境で、フランスに入る。シャモニーに近づくと、明日行くエギーユ・ドゥ・ミディそしてモンブラン、ドリュの針峰群などが見えだした。植村直己さんがクレバスに落ちたが助かったというボッソン氷河などの氷河も街に迫っている。そしてシャモニーのホテルに入る。

6月5日(日) 曇
 朝5時半頃、モンブランが見えるかと外に出てみる。上空には雲が多いものの、よP6052598s く見えている。しかし、今日上がってモンブランの展望をする予定のエギーユ・ドゥ・ミディにはガスがかかってしまった。朝食を済ませ、エギーユ・ドゥ・ミディに上がるロープウェイの乗り場に向かう。ロープウェイに乗ると下にボッソン氷河は見えているが山にはガスがかかってしまっている。途中1回乗り換えて、終点が3777m。さらにエレベーターで3842mの頂上へ上がったが、私には初めての高度。外に出ると雪が降っていて、視界はゼロ、気温はマイナス7℃。長居は無用と、早々に下ることにする。しかし自分もその恩恵を受けたのだが、観光客を呼ぶために山の岩をくりぬいてエレベーターを作ってしまったり、こんな高い所にロープウェイを作ることに疑問。自分もちょっと辛かったが、一気にこの高度まで上げてしまうのは、高山病の危険がありそう。実際かなり辛そうにしている人が見られた。下るときはさらにガスが濃くなり氷河も覆うようになってしまった。ロープウェイを降りると上での雪が雨になっていた。昼食はシャモニーのホテル内のレストランで摂る。レストランは、モンブランの方向に大きな窓があって、天気が良ければ展望を楽しみながらの食事になるのだろうが、残念。店の人によると、今は梅雨の時期で展望のない日が多いようだ。食事を済ませてからシャモニーを離れ国境を越えて、スイスに戻る。途中の山道では、アルペンローズが沢山咲いていた。スイスは鉄道網が発達していて、国の面積は日本の九州とほぼ同じだが、路線距離は九州の2倍あるそうだ。しかし、これから行くサースフェーには鉄道は行っていなくて、ポストバスと呼ぶバスが公共の交通機関になっている。郵便物を運ぶ車に乗客も乗せることから始まったようだ。昔馬車で郵便物を運んでいた当時、着いたことを知らせるためにラッパを鳴らしたそうで、その名残でこちらの郵便のシンボルマークはラッパだそうだ。サースフェーからはミシャベル連峰、フェー氷河が見えるのだが、着いた時はガスに覆われて見えなかった。暫く集落内を散策しサースフェーを離れるころになってガスが取れ、見えるようになった。ツェルマットは電気自動車以外の自動車は入れない。そのため、テーシュでバスを降りて電車でツェルマットへ行く。テーシュ駅の手前で、クライネマッターホルンが望めた。電車の中から、マッターホルンが見え、思わず歓声。ツェルマットの駅からホテルへ向かう途中からも見ることができた。明日の好天を期待。

6月6日(月) 曇後雨後晴
 モルゲンロートのマッターホルンを期待して、日の出の時間(5時40分)に合わせてホテルの外に出てみたが、すっかり雲に覆われてしまっていて残念。そのうち雨が降り出してしまった。今日はホテル近くの地下ケーブル駅からスネガ展望台に上がって、マッターホルンの展望を楽しむ予定。午後は自由行動になっているので、とりあえず駅に行ってチケットを確保し、天気の様子を見てから上がることにして、スーパー(スイスではどこの都市に行ってもCOOPがある)に行って買い物をした。10時過ぎに雨は上がり、何気なく見るとマッターホルンが見えている。ホテルに戻って荷物を置き、上がることにした。地下ケーブルに乗って5分ほどでスネガ展望台駅へ。外に出るトンネルをドキドキしながら歩いて外に出ると、晴れていてマッターホルンがしっかりと見えている。生のマッターホルンを見ることが今回の一番の目的なので、感激。嬉しい。クライネマッターホルンに続く尾根は、雲がかかっているところもあるが、ほぼ見えている。ただ、スイスで一番高いモンテローザはここからは残念ながら見えないようだ。場所を変えて上に行ってみたり、下に降りてみたり、角度を変えて観賞する。時折雲が現れて隠れそうになるが、すぐに雲は移動してくれる。雲もアクセントになって、違った感じになる。少し下にあるライ湖に下りると、湖にP6062683s 写った逆さマッターホルンを見ることができた。湖にはオタマジャクシが沢山泳いでいる。右側の山なみ(名称?)にはべったりと雲が張り付いてなかなか全貌を見せてくれない。それでも部分的には姿が見え、なかなかの山容をしている。結局11時頃から2時過ぎまで3時間超いたが、マッターホルンはずーと姿を見せ続けてくれた。下りを素直にケーブルカーにするか、歩いて下るかかなり迷った。地図がないのがかなり不安だったが、道標がしっかりしていそうなので、歩くことにした。歩き始めると前後に何人かいるし、道は山道ではなく車が通れる道なので道迷いをすることはなさそうで安心。フラワートレイルという遊歩道になっているようで、花を紹介した日本語でも書かれた看板がいくつか途中に設置されていた。新緑のカラマツが主の樹林帯の中の道だが、林が切れたところでは、マッターホルンを望むことができる。下の方に下りてくると草原があり、花が沢山咲いている。2時間弱の非常に楽しいハイキングだった。夕食後外の様子を見に外に出てみると、まだマッタ―ホルンが見えていた。

6月7日(火) 晴後曇後雨
 日の出時間の5時40分頃外に出てみると、マッターホルンの頂上に日が当り始めP6072774s ていた。日が当る場所がだんだん広がってきて、その変っていく様子が素晴らしい。しばらくすると太陽の前に雲がかかったのか、ちょっと暗い感じになってしまった。その後川の上流に向かって少し歩いたが、一段上にかかった橋があり、上がってみると先ほどとはちょっと違った感じで山が見えた。ツェルマット発9時の氷河特急に乗る。アンデルマットまで約2時間30分。後ろに山がある草原に家が建っていたり、大きなカウベルをつけた牛が放牧されていたり、写真でよく見るスイスの風景を見ながら列車の旅を楽しんだ。アンデルマットでの昼食は、ラクレットというスイスの郷土料理で、小さなジャガイモに溶かしたチーズをからめて食べる料理で結構おいしかった。ここからはバスに乗って今日の宿泊地サンモリッツに向かう。バスから見える草原には花が沢山咲いていて非常にきれい。川の水の色が青緑色っぽく見えるが、氷河の溶けた水が流れ込む川の特徴だそうだ。アンデルマットまで乗った鉄道はその後サンモリッツまで行っているので、線路が道路に並行していることがあり、氷河特急が走っているのを数回見た。スイスで使われる言葉は、地域によってドイツ語、フランス語、イタリア語と人口のわずか1%の人が使っているロマンシュ語という特殊な言語があるそうだが、そのロマンシュ語を使っている地域を通った。途中で寄るトイレは、ガソリンスタンドが併設されていることが多いお店(土産物屋?)のものを使うことが多かったが、有料(1スイスフラン≒100円)になっている。ただ、機械にコインを入れると出てくるレシートを見せれば、その店での買い物のお金に充当してくれるシステムになっている。サンモリッツへの途中越えたユリア峠 (2284m)の周辺は湿原になっている。この峠はローマ時代からの交通路になっているそうで、ローマ時代には神殿が建っていて、今はその石柱が残っていた。峠から暫く下り、シルバプラナ湖の横を通り、さらに行ってサンモリッツへ。我々の泊まるホテルはバード地区という地区にあるが、もう一つドルフという地区がある。夕食後そこに行ってみることになった。この地域のホテルに宿泊すると市内のバスや鉄道、展望台へのロープウェイなどに無料で乗れるカードを貸してくれる。さっそくそのカードを使ってバスで駅まで行く。ドルフは少し高台にあるが、駅からエスカレーターで上がることができる。暫く散策して、バスに乗ってホテルに戻った。

6月8日(水) 雨後曇一瞬晴後雨
 朝外を見ると雨が降っている。だんだん雲が切れて青空が広がってきそうな気配もあったが、ホテルを出る頃には再び雲が広がってしまった。サンモリッツ駅からベルニナ鉄道でティラノ(イタリア)行きの電車に乗る。ベルニナ鉄道は、箱登山鉄道と姉妹提携をしていて、その旨が日本語で書かれた木製の立派な看板が掲げられていた。モルテラッチュ駅を過ぎると、右側に線路のすぐ近くまでモルテラッチュ氷河が迫ってきている。ベルニナ・ディアポレッツァ駅で降りて、ロープウェイでディアポレッツァ展望台に上がる。駅の裏がベルニナアルプスの展望台になっていて、行くと雲の切れ間から山が見えたが、暫くでガスが広がってしまい隠れてしまった。再びガスが取れて山が見えるのを期待して、暫くいることにした。下の方から時折大きな音がするが、雪崩の音だそうだ。電光掲示板が、8℃の気温を示している。時折薄日が 射してきて期待をするが、なかなかガスが取れてくれない。一喜一憂しながら1時間近く待っただろうか、さーっとガスが取れて山々が姿を現してくれた。左からピッツ・パリュ、P6082841s ベラヴィスタ、そして1番高いのがピッツベルニナ(4049m)。ガスは残っているが、青い空と白い雪とガスのコントラストが素晴らしい。願いが通じたようで、待ったかいがあった。暫く展望を楽しんだ後、ロープウェイで下る。途中白い湖と呼ばれる湖が見えた。下では温度計が16℃を示していた。電車が来るまで少し時間あったので、近くの草原で花を観察する。タンポポ、ワスレナグサ、キンポウゲなどの仲間の花々が見られた。しばらくして来た電車に乗ってサンモリッツに戻る。電車を降りると雨が降っている。GBによると、サンモリッツは1年のうち平均322日が晴天日と書いてあった。我々は非常に貴重な体験をしているということだろうか。駅からバスに乗ってホテルに戻り、しばらく休んでからサンモリッツ湖の周遊道をウォーキングする。雨が小降りながら降っているのがちょっと不愉快だが、道端には花が沢山咲いていて楽しく歩ける。途中COOPで今晩飲むためのワインを仕入れて、ホテルに戻る。買い物を含めて約2時間のウォーキング。今日のホテルは部屋に冷蔵庫がないので、ワインを冷やせないのが残念。こちらのホテルは、湯沸かしのポットが置いてないので、食事がない日のために持ってきたカップ麺が食べられない。

6月9日(木) 曇後雨
 今日は実質的な最終日。外は曇り空。結局サンモリッツでは青空を見ることはなかった。朝食前に、湖を1周する。ボートで釣りをする人、ローラー・スケートの人P6082893s 、ジョギングの人、ウォーキングの人に出会ったが非常に静かな散策が楽しめた。ただ、青空が見られないのが残念。湖から流れ出るイン川はドナウ川の上流になるそうだ。サンモリッツから約1時間強走って、いよいよスイスとお別れ。国境を越えてから、暫く緩衝地帯のイン川に沿った道を進みオーストリアに入国する。チロル地方を通過してドイツに入る。国境には標識があるだけで、入国手続きなどをするための建物すらない。今日の昼食は、ミッテンバルトのポストホテル。ミッテンバルトはフレスコ画とバイオリンで著名な街だそうだ。フレスコ画は建物の壁に描かれた絵で、石の上に塗った漆喰がまだ生渇きのうちに描くのだそうだ。フレスコは、英語のフレッシュの意味。バイオリンはストラビバリウスの弟子がここで製作をし名器を世に出したことで、著名になったそうだ。昼食後、フレスコ画が描かれた商店が並ぶ街並みを散策しバスに戻って、ミュンヘンの空港へ向かう。ミュンヘンの市街に入ると渋滞にはまってしまった。来る時は気がつかなかったが、こちらの信号は青から赤に変わるときだけでなく、赤から青に変わるときも黄色が間に入る。また、車はオートマが少なく、マニュアルの車が多かった。市街を抜けると渋滞はなくなり、ワールドカップ・サッカーの会場になったサッカー場やオリンピックの会場になった競技場などの横を通って、空港へ。飛行機はミュンヘン空港から21時離陸。途中若干揺れることはあったが、大きく揺れることはなく概ね静かだった。予定より30分ほど早い約11時間の飛行、10日の15時に成田に着いた。日本に着いてまず感じたこと、蒸し暑い!!
Dscn4416s ハイジの泉
Dscn4431s ルツェルンのカペル橋
Dscn4439s ルツェルンの旧市街の壁画
P6092917s サンモリッツ湖にはこんな木彫りが
P6092925s ミッテルヴァルドではこんなものを見つけました
P6092926s ミッテルヴァルドのフレスコ画


|

« 荒船山 2011.5.26 | トップページ | 不老山 2011.6.15 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 荒船山 2011.5.26 | トップページ | 不老山 2011.6.15 »