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ネパール通信12-1-2

   ネパールから便りが届きました。アンナプルナベースキャンプ(ABC)からシャクナゲの花の時期のプーンヒルに寄り道してポカラに戻る13日間の山旅をして来たそうで、その前半の報告です。アンナプルナやマチャプチャレが眺められたことを写真と伴に報告してくれています。私も、体験をしたのですが。こんな便り、写真を見せられると・・・・・・・・・・。

  ポカラが好きになれなくて、こちら方面の山旅は 26年前の初体験のネパール、まだ車道がなかった頃チャンドラコットへのミニハイキング と 住み始めた年の秋にジョムソンまで飛んでムクチナートからポカラへ下りてきた 2回だけでしたが、木下是雄先生の「ヒマラヤ・トレッキング」(新樹社)を読んでABCに行ってみたくなりました。
知り合いのドルマに相談して立ててもらったプランは15日間のゆったりペースだったのですが、エベレスト方面へのフライトが悪天候でキャンセルになり大勢のトレッカーがこちら方面に流れたのと重なっていたそうで、ロッジが満杯で予定より早く上まで行かざるを得なくなりました。
  でもこちらに暮らす私は高度順化も問題なくクリアでき、ドルマが紹介してくれたポーターガイドのクリシュナの上手なリードで殆んど疲れることもありませんでした。
クリシュナはコックのトレッキングスタッフですが、ネパール語しかしゃべらないので格安で一緒に歩いてもらえたし、私好みのこちらの人に近い食・住で経済的且つ人々との交流もでき、大満足な旅になりました。
 1日目(3/27)はポカラまで。トレッキング会社に入ってもらった形になったのでバスは外国人向けグリーンラインを使いましたが、宿泊はネパール人も泊まるMountain Villa。この宿は「桃太郎レストラン」の奥にあって、夕食は「カツ丼」となりました。
 2日目 ダンプスフェディまでの車予約を勧められたのですが、二人だし路線バスで行きたいと断ったのが正解で バス停まで歩く途中 迎えに行くタクシードライバーに声をかけられて、400ルピーという二人分のバス代よりも安価で速やかに登山口に運んでもらえました。ダンプスの今宵の宿となったPanorama Point Lodgeに10:30には着いてしまいました。急階段を上り切るとポカラ方向にヤンディコーラの広い河原が見下ろされ、段々畑を縫うゆるやかな上り道を山村風景を楽しみながらの2時間でした。
 3日目 5時起床。パッキングを終え、まだ暗い戸外に出てヒマラヤが朝日に輝き出すのを待つ。アンナプルナ南峰とヒウンチュリが刻々と色を変えてくっきりと現われたが、マチャプチャレは逆光の中に沈んだ。ミルクティーを飲んで6:45出発。いい声で鳴いているニャウリ、ジュレリ、ヴャクラ、ピンクイリ、カイトルチョラーと青色のカーミチョラーを教えてもらった。スミレ、リンドウ、野いちごの白い花に彩られた道。国花の赤いラリグラースがきれいに咲いている木もあった。デウラリから下りに下ってトルカ手前ベリカルカでダルバートの朝食。注文を受けてから前の畑にカリフラワー、大根を採りに行って おいしいタルカリを作ってくれた。快調に歩き続け、ランドルンに着いて13:00 Hotel Sherpaに入る。今日もシャワーを浴びてさっぱりする。殆んどのロッジでお湯が出る昨今はテント泊よりもロッジ泊まりの方が安上がりで快適だと思う。着いてから一雨あったが、夜はきれいに星が見えていた。
 4日目 まだ暗い屋上テラスに出るとヒウンチュリとアンナプルナ南峰が目の前にどっかり! 5:55~6:15刻々と変わる色調を楽しみカメラに収めた。6:50出発。どんどん下ってモディコーラ脇の細い道を進み、8:10ヒマールパニはずれの茶店で紅茶1ぱい。歩き出してすぐにモディコーラを吊橋で渡り、上りとなる。ジヌダンダには10:30に着き、The New Hot Spring Garden Guest Houseに入る。おいしいダルバートの朝食を食べて一休みしてから温泉に行く。温泉はかなり下った川っぷちにあり、途中の道に白いランの花が沢山咲いていた。外国人は入浴50ルピー。用意して行ったルンギを着て、ぬるいお湯にたっぷり漬かっていた。一緒に入ったのは あちらも男性ガイドとの二人旅の白人中年女性。水着姿の彼女は仰向けに浮かんですぐに閊える湯船で背泳ぎまでしていた。宿に戻って、谷風の上がってくる山道沿いに張られたロープにルンギとタオルを懸けて、ジンジャーティーなど飲んでゆったり時間を過ごす。夕食のダルバートもティムルー(やま山椒)が効いたアチャールとタライで直接買ってきたという初めて口にするダルが実においしかった。今日も8時前にシュラフに入ってすぐに眠入った。温泉の効用か一晩中ぽかぽかしていた。
 5日目 5:30頃から一雨あり、その前に雷が鳴って閃光が一瞬明るくしていたが、ほぼ雨の止んだ6:00屋上に上がると アンナプルナ南峰の端から焼けた。いつもどおりのミルクティー大カップ1ぱいを飲んで6:50出発。チョムロンまでしっかり汗をかかされた。シヌワに入った所で紅茶1ぱい。9:20出発。10:05~10:50朝食休息。ここもシヌワ。天気は今一で汗びっしょりだが寒くなる。2340mの表示。ABCに登るグループから離れてここに滞在していた二人の米国人おばさんと仲良くなった。一人はスケッチに余念がなく、一人はカトマンズで求めたという糸でストールを編んでいた。ヒマラヤを見ながら日がな一日ゆったりくつろぐ こんな旅をする日本人には会ったことがない。12:30宿泊予定のバンブーに着くが、ロッジが満杯でドバンに向かう。飲み水が少なくなっていたが、ドバンへは1時間で着き、道中もそれなりに楽しんだ。しかしここも予約が入っていて部屋がなく「1時間で来たのならヒマラヤホテルへも1時間で着く」と追い出される形となり、クリシュナはテンションが上がるし、私の方は疲れが出てきた。その上に空模様が怪しくなり雷鳴が響き、3時前というのに夕方のように暗くなり、雨が降り出した。1時間半かかってヒマラヤホテルに着いたのは15:00で雨具をつけてもすっかり濡れてしまった。お一人様はドミトリーということになったが、Himalaya Guest Houseに泊まることになる。まず1リットルのお湯をもらい(110ルピー)喉を潤して温まったが、しっかり着替えてスキータイツを履いても寒くて羽毛服の下にセーターまで着込んだ。2844mの高度よりも雨に濡れたからだろう。16:40雨が止んで明るくなってから、毛糸の帽子に手袋もはめて付近を少し歩いた。夕食のダルバートについたグルンのアチャールはまさに麹漬け。日本人との近さを実感した。19:00前にシュラフに入り、間もなく寝入った。夜中目覚めた時に外に干していた衣類を乾かすためにシュラフの中に入れた。
 6日目 ミルクティーを飲み、7:40出発。デウラリ7:10~25。ここでもミルクティー。マチャプチャレベースキャンプ(MBC)3700mには10:00頃に着いた。デウラリ手前から雪が現われていたが、凍った場所もあり、狭いトラバースではクリシュナが手を取ってくれた。すれ違った韓国人グループの面々は靴に三つ編み紐を巻いたりしていたが、しっかりアイゼンを装着していた単独らしい人にも遇った。サクラソウ類に ゴサインクンドで沢山みた 地べたに這うように咲くやや大きめの花(Primula irregularis)が加わった。手毬状の花と歩き始めから見てきたPrimla roseaと思われる3種が区別できたが、通りすがりの観察で、きちんとみればもっと沢山の種類に遇っていたのだろう。白花もあった。ロクタ(沈丁花の仲間 製紙材料)もかなり上まであって、上ではまだ蕾だった。ピンクのしゃくなげの花も雪道になるまでに何本か見た。歩き出してすぐの頃に頭上をヘリコプターが行き、すぐに引き返してきて戻って行った。クリシュナがABCで急患が出たのだろうと言った。MBCは下のGANGA-PURNA NEW LODGEに部屋をもらう。シェアをOKしたけれども結局相客は来なかった。ダルバートは時間がかかるので勧められたままにグルンブレッドを食べてからABCに向かったが、途中雲が湧き出てきて何も見えなくなるのが分かったので ロッジに戻ってゆったり時間。17:00頃隣部屋に6人の米国人乙女たちが入って賑やかになった。彼女たちはバクタプルで勉強している学生でネパール語も話していたが、もちろん飛び交うのは英語だ。夕陽に焼けたマチャプチャレは圧巻だった。くっきりのマチャプチャレを見上げたのはこの時だけ。
 7日目 お隣さんたちは4:00に出て行ったが、約束より10分早く4:50にロッジを出てABC4130mを目指す。カイ電で照らしながら雪道を歩く。傾斜は緩やかで滑る箇所もなかった。やがて薄明るくなってくると360度ヒマラヤのピークに取り囲まれているのが実感された。アンナプルナのピークがばら色から赤く染まったのはABCに到着前だったが、雪に埋まった広い谷で何の障害もなく見とれ、シャッターを切った。紅茶を注文して飲み、私の小ザックに忍ばせてきたチョコバーを1本づつ食べてから、一人で歩き廻って満足行くまで写真を撮ったABCを後にした。もうすっかり逆光の中に沈んだ大きなマチャプチャレに向かって、スキーで下ったらさも愉しからん雪の谷を快調に下り、MBCに戻ったのは8:20だった。これまでの人生で味わったことのない満足感に包まれた。8:45MBCを後にする。デウラリ10:35~11:50。ここのダルバートが今回食べた中で一番おいしかった。揚げ大豆にピーナツ豆も入ったトマト味アチャールをたっぷり付けてくれた。再び下る途中で雨粒が落ちてきて雨具上衣を着ける。12:45ヒマラヤホテルに着き、訊いてもらうと、往きに泊まったドミトリーなら空きがあるというので、ここに泊まることに決定。往きは大部屋に顔も合わせなかった(さっさと寝てしまって早立ちしたので)白人男性と二人だけだったが、今日はロシア人の娘二人と白人男性が同室した。夕食に頼んだピザはそれなりのものだった。18:30シュラフに入り、間もなくぐっすり眠ってしまった。
 後半プーンヒルへの旅へと続く。
 4/9 キルティプルから
P3290050_2 ダンプスからのアンナプルナ南峰、ヒウンチェリ、マチャプチャレ(左手から)
P3300079 ランドルン宿の屋上からアンナプルナ南峰とヒウンチェリ
P4010119 ヒマラヤホテル風景
P4010123 MBC GANGA-PURNA NEW LODGEから 右手上部に閊える形でマチャプチャレ
P4010133 夕陽に焼けたマチャプチャレ
P4020142 ABCへの道からアンナプルナ南峰
P4020158 ABCからアンナプルナ南峰
P4020163 ABCで

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