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ネパール通信 12-2-1

 ネパールと日本と二重生活を送っているSYさん。今はネパールでの生活。その暮らしの様子を送ってくれました。

逃避行とも言える今年2回目のネパール暮らしを再開して5日目。
午後6時を廻った今、室温26度、外は暗くなってきました。
夕飯のために米を選り分けて浸水させ、通電中なので このメールを打ち始めました。
私が食べている こちらではタイチニと呼んでいるジャポニカ米は この近辺で収穫されたもので、量り売り、食べたくない米粒も混じっています。
カトマンズまで行けば どこ産かはわかりませんが、選り分け済みの 日本で売っているのと変わらないものが手に入ります。
でも できるだけこちらの住人に近い暮らしを望む私がわざわざ買いに下りることはありません。
選り分けた食べない方の米は屋上の所定の場所に置き 鳥たちに食べてもらいます。
朝持って上がれば すぐに たいていは鳩がやってきて 食べ始めます。
さて 停電も断水も日常化している当地ですが、仕事を持たない私の暮らしにはさしたる不便もありません。
水道水は配水時に地上タンクに溜めたものを屋上タンクに揚水してくれていて、蛇口から使っていますが、このような暮らしは万人のものではありません。
共同水道から容器に入れて運んでいる人たちもまだ沢山いて、給水時前には容器の長い行列ができています。
住み始めた13年前に比べれば格段に暮らし向きはよくなっているようにみえますが、一番必要な水を 昔ながらの習慣で 女の人たちが運ばねばならないのが気の毒です。
でも3歳年上の下宿のお姉さんは 渇水期には丘を下ってバグマティ河から1時間もかかって水を運んだそうです。
山からの水を簡易水道として導入してくれたのは世界的な教育里子NGOのフォスタープランで、私が住み始めたわずか数年前のことと聞きました。
その水道水も人口が増加した今では足りずに毎日の給水はありませんし、地区によってはカトマンズのようにタンク車で運んでもらって水を買っている家もあります。
3時間15分の時差が体調に影響することはありません。
今朝もいつもどおりに7時前に起きて、ここでの習慣どおりに まずは豆から挽いたコーヒーを淹れたカップを手に屋上に出ました。
まだ霧が上がり切ってはおらず、霧の海にうっすら顔を出している遠い村々や 中腹だけ姿を現している 盆地を取り巻く山々を遠望し、お姉さんが丹精込めて育てている鉢植えの花々をめでながら コーヒーを飲みました。
手洗い洗濯を終えて 干しに再度屋上に上がると 太陽がまぶしい光を放っていて、バスタオルも正午を待たずに乾いていました。
昨夕なじみの食料品店で借りた不足金も支払おうと家を出ましたが、ルンギ(村人の巻きスカート)の上にブラウス1枚の軽装では寒くて 丘の下まで行くのはあきらめ、丘の上の八百屋で 「いつ来たの?」に 訊かれたことばのネワール語で答えて キュウリ1本とロウカ(生かんぴょう)1本とニガウリ3本を求めて40ルピー(40円弱)支払って早々に帰宅。
ロウカとじゃがいものタルカリ(カレー炒め煮のおかず)とダルバート(挽き割り豆のスープとごはん)の朝食を食べたのは こちら流に11時でした。
前回の滞在時に手をつけた 福音館の絵本「ももたろう」のネパール語訳を 昨日に続いて 楽しみながら進めました。
完成したら ブンガマティの学校に届けようと思っています。
頓挫した家庭文庫のために運んだ絵本はまだまだありますから きっと終わりのない ここでの楽しみになります。
日本語からの翻訳は著作権がからみますので、こちらで翻訳本作りは 私個人ではできません。
手書きのネパール語を追加した 世界に1冊だけの絵本を完成させて配るのを ここでの仕事にしたいと思っています。
庭の 引っ越してきた時には私の背丈にも届かなかった アンバー(ガヴァ)が大木に育ち、たくさん生った実が次々に熟しています。
朝 長男と奥さんが収穫していたものを3つ「シホコさんも食べなさい」ともらいましたが、昼過ぎにお姉さんが又2つくれました。
食べすぎかなと思いつつも今が食べごろと次々食べてしまいます。
ガヴァは日本人好みの果実ではありませんが、とろんと甘いなめらかな身を 皮ごと粒々の種も一緒に呑み込んで 味わいます。
こんな具合に キルティプルでの穏やかな日常生活が再開しました。
打ち始めてしばらくして停電が始まり、夕食を終えて ひと眠りすると 通電したので 続きを打ちました。
仕事をしている方々には当地の暮らしは難儀でしょう。
悠々自適の身には 原発などない当地では 地震があろうとも 安穏と暮らしていられます。
又 お邪魔します。
 
10/3 0:45 キルティプルから 

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