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ネパール通信13-12-9

キルティブルでの一番大きなお祭りが12月12日にあったそうで、その様子を報告してくれました。ネワール文化の一端だということです。

今年の 当地最大の祭り キルティプルジャトラは 12/12でした。
昨年この祭りをことを綴って送った中で 鬼に食べさせるために用意する食べ物のことに少しだけ触れました。
気になっていたので 今年は早朝の街の様子を見に カメラを手に散歩に出ました。
古いまま残る唯一の街の門 デョオ・ドッカ(神門)の前に小さい方の神輿が飾り付けされないまま鎮座していて、近所のご婦人たちがプジャに訪れていました。(最初の写真、左手)
門を出て石段の坂道を下ると インドラヤニのお寺です。
ここに祀られているインドラヤニのお祭りですから、坂を下りた右手の小さな広場に正装した太鼓楽隊の人たちが円陣を成し、中で少女二人と男性が踊っていました。
インドラヤニには捧げものを持った人たちが切れ目なく続いてプジャをしていました。(2枚目の写真。境内に置かれている大きい神輿が奥に写っています。この地の神輿は一基だけということはなく このように必ず小さい子ども神輿と共に前後して担がれます。)
寺から数歩下り、丘の下を一周しているバス道路に出ると、辻に 鬼に食べさせる食べ物が並べられていて、少し離れて銅の大きな壺が鎮座していました。(昼前に家主がカトマンズからの帰途、バスで通った時にはすっかり片付けられていたそうです。)
寺の外壁にパネルが架かっていて説明があったのですが、この食べ物は84種類あって、ジャーカァールパティ(ネパール語ではチュレットロ)という写真ではヤツデそっくりの葉に載せて未婚の女の子5人に食べさせる風習があるそうです。
この「ヤツデ」の葉っぱは腹痛を直すのを助けると信じられているそうですが、薬効についてはまだ調べられていないと記されていました。
銅の大壺は6日前から作法どおりにプジャをして備え付けられたもので、どぶろくが満たされているそうです。
写真の子どもたちは記念写真を撮られていただけですが、左手の正装のご婦人はこの壺に額を付けて御利益をもらっていました。
これらの伝統行事を引き継いでいるグティ(ネワール社会にある協同組織)があるそうで、写真にあるようにご長老が控えていて 訪れるのはご年配の方たちが多いようでした。
 
昼前、下宿の前を神輿の飾りものを手にした行列が 普段は目にしない変形の太鼓を打つ人を先頭に 通って行きました。
勝手知った近道を先廻りして 追いかけ 待ち伏せして 写真を撮りました。
男の子たちが担いでいる緑の葉は ラスワー(ネパール語ではラウタ・サッラ) HImalayan Yew だそうですが、日本で子どもの頃 垣根などになっているのを見た葉そっくりです。
これは 胸部と子宮ガンの手当てに使う薬の製造に使われていると記されていました。
行列は 昔 王宮があったと言う ラヤクーの広場まで続きました。
広場は人・人・人で埋まり、円陣を成して鳴り物入りで踊り狂っている人たちの後方で神輿の飾り付けが続いていました。(左手にキルティプルで一番精巧な飾り窓が写っています。)
その後方の一郭では静かに祝い唄を演奏している人たちもいました。
 
下宿に戻り、客人のベエー(ごちそうふるまい)前のおもてなし、豪華なバジの一皿をいただきました。(今年はお客さんたちと同様にいただくことになったので写真を撮れなかったのが残念です。)
ラヤクーから戻った時に 「ジャトラが始まったとテレビで放映していたよ」と聞かされたのですが、下宿近くまでジャトラがやってきたのは それから何時間も経ってからでした。
辻辻で停まっては 担ぎ手たちが、供されるどぶろくを薬缶の口から飲み、また家々の窓や屋上から祝いのマリ(ネワールの薄べったいパン。切れ込みを入れ、色付けもされる)が投げ落とされ、付近のご婦人たちは捧げものを手に神輿の中の神像にプジャを捧げますから、時間はいくらあっても足りないでしょう。
以前には行きつ戻りつ恐いような速度を出していた記憶があるのですが、今回は穏やかに通り過ぎて行きました。
またカメラを手に神輿を追いましたが、夕刻が迫り、思うような写真を撮ることは叶いませんでした。
今回初めて 最後にバーグバイラブ寺院境内に担ぎ込まれるまで見届けました。(最後の写真)
ここの境内の庫に神輿が運び込まれて祭りが終わるそうですが、真っ暗になっても人の波がたゆたっている寺院を後にしました。
 
昨年は下宿の一族に不幸があり、祭りができなかった反動か、今年は何日も前から客人をもてなすごちそう作りや場所の準備が始まっていました。
私の居間も 出せる荷物は台所に移して 祭りの日一日だけ貸してほしいと申し出があり、前日には真新しい絨毯が運び込まれました。
客人の中には顔見知りの親族もいて、子どもたちがすっかり大きくなっているのに驚かされました。
ベエーも客人ふるまいどおりに階上の台所に続く食堂で 野外ピクニックで経験しているように 並んで長い座布団に座り、手前の皿に次々足される料理をいただきました。
ネワール文化の一端を 実体験させてもらった一日でした。
 
12/14 キルティプルから
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