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大天井岳 2016.8.31~9.1

台風がいってしまった後の好天を期待してSHIさんが大天井岳を計画してくれた。大天井岳に行ったのは、50年近く前。当然ながら全く記憶がなく、初めてと同じ。二日とも非常に天気が良くて、槍ヶ岳、穂高岳から剣岳、白馬岳まで北アルプスのほぼ全山を眺めることができて、大変楽しい山歩きをしてきました。大天井岳頂上では日本の高い山ベスト10のうちの7座を同時に展望するという体験をしてきました。

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○ 大天井岳 2016.8.31()9.1()

 8月31日(水) 晴

 一ノ沢駐車場(3:50)-一ノ沢登山口(4:004:05)―山の神(4:25)―笠原沢(6:40)-胸突き八丁(7:35)-最終水場(7:558:05)-常念乗越(9:109:25)-東天井岳(12:0512:55)-大天荘(14:15)-大天井岳往復
 前日のうちに長野道安曇野IC経由で一ノ沢駐車場に入り、車中泊をした。ヘッドランプを点けて駐車場から歩き始める。しばらく車道を歩き、やがて登山相談所のある登山口に着く。登山届を出して、常念乗越に向かう登山道に入る。しばらく上がると山の神があったので、安全で楽しい山歩きができることを願って手を合わせた。5時少し前になると薄明るくなってきたので、ヘッドランプを消す。歩き始めた頃は上空には満天の星が見られたが、雲が広がってきてちょっと心配になる。それでも、東の空が赤くなり始めてきた。今回最初に見た花は、トリカブトだった。大滝という標識があったので大きな滝があるのかと周囲を見回してみたが、見える範囲ではみつけられなかった。登山道の標識に、標高が記載されいるのが、気が利いている感じがする。やがて笠原沢を渡る。台風の影響なのだろう、沢の水量が多いと思われる。丸木橋が流されたり、登山道に水が被っていたりして歩くのに支障があることを心配したが、ここまでは大丈夫だ。時折雲が太陽の下に来て日差しが遮られることがあるが、まだ青空が雲に勝っている。登山道は一ノ沢に沿って上がって行く。やがて左側に、前常念の尾根P8310009s が見えてきた。2~3日前の誕生日の花、ヤマハハコが見られた。花言葉は“純情”と言っていたような記憶。傾斜が強くなってくると、胸突き八丁という標識が出てきた。一ノ沢をかなり高巻くようになる。ちょっとひょうきんな形をした、オヤマボクチが見られた。今日は天気は良いものの、高い山では風が強いと予報していたが、ここまで上がってきて風を感じるようになってきた。やがて最終水場と書かれた標識が立つ水場に着く。ここで、家で汲んできた水筒の水を入れ換える。やがて第1ベンチが出てきて、常念乗越にある常念小屋まであと800mと書かれていた。しかしこの800mが長かった。やっとの思いで常念乗越にたどり着くと、正面に槍ヶ岳が眺められて、長くて辛かった800mは強い風が吹いていることもあって吹き飛んでしまった。稜線に出ると予報どおり、強い風が吹いている。大天井岳方向に向かうに従い、北穂高岳だけしか見えなかった穂高の山が、奥穂高岳、前穂高岳と見えてくる。何故か前穂の頂上にだけ雲がかかっている。振り返ると、乗越では見えなかった常念岳の頂上が見えてきた。槍ヶ岳から穂高への稜線を眺めながらの尾根歩きは、風がちょっと強いのが気になるが、大変楽しい。先ほどまで前穂の頂上にかかっていた雲が取れて、前穂の全貌を眺められるようになった。前の方に猿の姿が見えた。家族なのだろうか何頭か群がっていた。こんな高いところまで、猿は上がってくるのP8310063s_3 か。 屏風岩が見えるようになり、さらに進むと前穂の北尾根を正面に見る位置に来た。涸沢の雪渓がほとんど消えている。雪渓がないと北尾根に取り付くために5・6のコルに上がるのが大変だろうな。東天井岳を巻いて稜線に出る直前で風が避けられる場所を見つけて一本を取る。群生しているチングルマの実を見ることができた。ここでも猿の集団がいて、その猿の集団を追いかけてテレビカメラに収めている何人かのグループがいた。何が目的なのだろう。槍ヶ岳の北鎌尾根が間近にかなりの迫力で、見られるようになってきた。登山道の両側にトウヤクリンドウが沢山咲いているところを通る。ここは自分たちの縄張りだと主張しているかのようだっP8310081s た。やがて、今日の宿大天荘に着く。受付を済ませ、SHIさんが淹れてくれたコーヒーを飲んで一息入れてから、大天井岳の頂上に向かった。10分程で登り着く。頂上には祠があったので、ここまで楽しく無事に来られたこと、明日無事に下山できることを願って手を合わせた。頂上に着いた頃には風が治まって静かになった。南の方向に目を向けると、富士山が展望できた。その右には南アルプスがあり、北岳が雲の上に頭を出している。日本で一番高い山、2番目、3番目そして5番目の山を含む日本の高い山ベスト10のうちの7座を同時に眺めている。ちょっと驚いて良いかな。北方向では剣岳がここでも良い格好を見せてくれている。昨年登った針ノ木岳がここから見ると意外と(失礼)形の良い山だ。針ノ木岳だということを確認し損なってしまう所だった。遠く、白馬岳も確認できた。東方向にも山が見えているが、広い範囲の地図がないので山座同定ができない。この眺めが明日の朝の日の出の時はどんな風に見えるのだろうかと、楽しみに思いながら小屋に戻った。小屋に戻って飲んだビールが非常に美味しかった。小屋の食堂の窓からは北方向の展望が楽しめ、燕岳の先に頂上では雲に入っていて見えなかった、鹿島槍ヶ岳が双耳峰の特徴的な姿を見せてくれた。

9月1日(木) 晴
 大天荘(4:45)-大天井岳(4:555:25)-大天荘(5:356:15)-大下り(8:058:15)-燕山荘(9:009:15)-合戦沢の頭(9:35)-合戦小屋(9:459:55)-第3ベンチ(10:3510:45)-第1ベンチ(11:1511:25)-中房温泉(11:4512:35)=穂高=一ノ沢駐車場=安曇野IC=相模原IC=若葉台(17:45)
 昨日の夕方治まった風が、夜中に又吹きだしたようで騒がしかった。頂上で日の出を見るために4時に起きた頃には、風は収まってくれた。昨日の朝は気温が2℃だったということで持ってきた服を全て着てかなり身構えた。今朝は小屋の温度計が外気は6℃であることを示している。外に出てみたが、それほど寒いとは感じない。5時少し前、頂上に向かって歩き始める。頂上からは昨日と同様に、富士山、北岳、槍ヶP9010134s 岳、穂高岳、剣岳等の山々が顔を見せてくれているが、昼間とは違う表情を見せてくれている。頂上に着いた頃には既に東の空は赤く染まり始め、その上の雲も真っ赤に染まっている。5時15分に日の出。浅間山のすぐ近くから昇り始める。この眺めは何度体験しても、その都度荘厳な思いになる。やがて槍や穂高に日が当たり始めて言葉では言い表せない素晴らしい眺めを見せてくれる。しばらく日の出のショウを堪能して、小屋に戻る。弁当にしてもらった朝食を食べてから、燕岳の方向に向かう。少し行ったところで、雷鳥の一家が我々を迎えてくれた。我々が向かう尾根が真下に見える。かなりの急傾斜を200m程一気に下る。表銀座の喜作新道を開拓したという小林喜作のレリーフがあると地図に記載があったが、気が付かないで通り過ぎてしまったようだ。左側に、赤い色の岩がごつごつして、人を寄せ付けない感じの硫黄尾根が間近に見える。槍ヶ岳の北鎌尾根が、昨日とは違う角度で見える。コマクサが“もう限界P9010131s だ”という感じで待ってくれていた。ちょっと萎れていたが、思わずカメラを向けてシャッターを向けてしまった。時々振り返って、先ほど素晴らしい展望を楽しませてくれた大天井岳を確認する。100m程の辛い登りに喘ぐと“大下り”という標識が立っていた。我々は逆のコースを歩いているということのようだ。ちょっと良い感じの切り立った岩の間をしばらく進む。正面に見えている燕山荘はかなり近づいたなと思ったが、それからが長くて、なかなか着いてくれない。最後の登りに喘いで、やっと着いた。是非行ってみたいと思っている山だが果たせないでいる餓鬼岳が、燕岳の先に良い感じで見えている。昨日今日と大変楽しい思いをさせてくれた山々に感謝をし、まさに後ろ髪を引かれる思いで燕山荘を後にして中房温泉に下って行く合戦尾根に入る。時折南側の展望が開けて、大天井岳を眺めることができて、名残惜しい。下って行く途中にピークではなく何故こんな所にと思われるところに、三角点が設置されていた。地図をチェックすると合戦沢の頭と記載されていた。やがて合戦小屋に着くと名物のスイカを売っている。何年か前にやはりこの前を通った時に美味しかったことを思い出して、思わず買ってしまった。今回も美味しかった。合戦小屋を過ぎると北アルプス3大急登と言われるだけのある急な傾斜になる。我々は下って行くのだが、急な傾斜はかなり足に来る。登ってくる登山者が非常に多い。それも我々のように既にリタイヤして時間が自由に使える年代とは思えない人達も多い。不思議。すれ違うのにかなりの時間を費やしてしまう。それに耐えられず、ひんしゅくかなとも思ったが、登り優先を無視して強引に下ることを何度かしてしまった。12時台のバスを逃すと1時間半ほど待つことになるので、かなりとばして下りる。単調な急傾斜の下りにうんざり、そして足に来始めた頃やっと中房温泉に下りついた。ここにもこれから登り始めると思われる相当な人数の登山者がいた。中房温泉からバスで穂高駅に行く。穂高駅は初めての駅だ。信州そばの昼食を摂って、タクシーで車を駐車した一ノ沢の駐車場に戻った。

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