ウイーン初夏のオペラ
haruさんのウイーン滞在のメインイベントは、やはりオペラの鑑賞でした。
ローマは世界中からの観光客や巡礼者でいつでも大混雑していますが、中でもヴァチカンの混雑振りは物凄いと聞き、サン・ピエロロ大聖堂は訪問済み(1992 年)だったのでパスする事にして、今回はヴァチカン美術館の時間指定の予約入場券を予めゲットしました
美術館の最寄駅、地下鉄Ottavianoを降りるとヴァチカンに行くらしい人々で賑やかです
ヴァチカン美術館は16世紀初頭に教皇ユリウス2世が中庭にギリシャ彫刻を置いたことをきっかけに、それ以後500年以上の間、歴代教皇が収集した膨大な美術品を公開しています
入場口前も沢山の人ですが、美術館内は更なる人々で大混雑
入り口を入ると周りに古代ギリシャ・ローマの彫刻やタペストリー、16世紀の地図等が展示されている長いギャラリーがあります
様々な言語のツアー解説が聞こえ来る中、進もうとしても人垣で前に進めません
この美術館の代表作、ミケランジェロの「最後の審判」があるシステイーナ礼拝堂へ
1992 年に訪れた時は日本テレビの支援により修復作業中(1981年~1994年)でクローズ
今回は、先ずは「最後の審判」を見たいと思い、人混みをかき分けながら進み、ようやくシステイーナ礼拝堂へ着きました
修復作業中や完成後のテレビ番組で見た映像と本物とはずいぶんと違って見えるのには驚き!
やはりテレビ映像の方が色が鮮やか過ぎたようです
美術館内のピーニャの中を眺めながら次に目指すラファエロの間へ
又もや、たどり着くのに長いギャラリーを歩きます
ラファエロの最高傑作と言われている「アテネの学堂」
50人以上の古代ギリシャの賢人が集まり議論しあう様子が描かれ、中の人物はプラトン、アリストテレス、ヘラクレイトス等が描かれていると言われています
アマルフィー海岸のカプリ島、ソレント、ポジターノ、アマルフィーは前回行ったのですが今回は未だ行っていなかったラヴェッロへ
海抜約350メートルの高台に位置する人口約2000人の小さな町は作曲家ヴーグナーが1800年代後半、ヴィッラ・ルフォロVilla Rufoloからの美しい眺めや庭園、その建築様式にインスパイアーされ「パルジファル・第二幕・クリングゾールの魔法の園」を完成させたことから有名
彼は青の光景を前にこうつぶやいたそうです「ああ、私はついに、クリングゾルの魔法の庭園を見つけたのだ!」
夏にはラヴェッロ・フェスティバルという芸術祭も開催されていて、海に浮ぶ舞台でコンサートが開かれている様です
ヴィッラ・ルフォロVilla Rufoloの入り口にその時のポスターが貼られてました
この花畑に設けられた客席から、海に浮かぶ舞台を眺めながら演奏を聴くなんて、何て贅沢な!
ドーモからの小道の先に、サレルノ湾を一望できる崖の上に建っているベルモンドホテル・カルーソーがあります
天井に歴史のあるフレスコ画が描かれた11世紀の建物を改装したホテルは1893年開業、ここは有名人からも愛されているリゾートホテル
このホテルは安い部屋でも一泊1000€以上するので宿泊は諦めてお茶を!
ティールームからはサレルノ湾を一望できる素晴らしいパノラマが見えます